はじめての5S(5)5S活動から始める改善活動
5S活動を進めるとどうなる
下図は、生産現場を樹木に例えた図です。
5S活動が進んでいない現場は、ムリ・ムラ・ムダが住み着きます。
「整理」「整頓」「清潔」の3S活動によって、
現場からムラがなくなり、現場の問題は、ムリかムダに集約されます。
手を緩めて5S活動が停滞すると、再びムラが発生します。
そうならないように、定常状態の維持とムラの再発防止を目的に
「清潔」「躾」の2S活動を行います。
5Sが定着したら
ムラのない定常状態が続くと、
いよいよ次のステップである改善活動で、
ムリ・ムダを排除する段階に入ります。
次のステップの改善活動
改善活動によって、ムリとムラがなくなると
生産現場の価値である、PQCDSMが向上するようになります。
- P:生産性
- Q:品質
- C:原価
- D:納期
- S:安全性
- M:働く人の意欲
つまり、良い生産現場の作り込みができるようになります。
5S活動の全体像を理解できたでしょうか?
次回は、5S活動の前段の3S活動と
後段の2S活動の関係、
各々が定着したかどうかの評価方法について解説します。
※【参考文献】 独立行政法人中小企業基盤整備機構公式チャンネル、現場で学ぶ5S、YouTube、2011.