はじめての5S(4)5Sチェックリストの活用

5Sについておさらい

5Sチェックリストの活用方法に入る前に、

理解を深めるために、

5Sについて、再度おさらいしておきましょう。

5Sの定義

5Sの「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」について

それぞれ定義があります。

もう一度、確認しておきましょう。

3Sと2Sそれぞれの役割

5S活動は、2つの段階を踏んで実施されます。

まずは、整理・整頓・清掃の3Sで揺らぎを発見して、揺らぎを取り除くことから始めます。

続いて清潔・躾の2Sによって、ゆらぎの再発防止を行って正しく守る習慣をつけます。

3Sの揺らぎの発見の目的で、「5Sチェックリスト」を活用します。

5Sチェッククリストとは?

5S活動を始めるにあたって、どこから手を付けるか?

まずは、現場を確認しましょう。

前回ほど学んだように、5S活動の対象である「人、設備、もの、方法、場所、情報」に対して、

5つの評価観点「置き場、質、量、安全性、タイミング」でダメを出していきます。

そのダメを中心に5S活動を推進していきます。

行に対象を、列に観点を配した下図のような表を使います。

対象については、4M+場所+情報 それぞれに個別の表を作ります。

対象グループ毎に、具体的な対象物を列記します。

具体例を元に解説します。

人の場合

人は、決められた所定の場所に配置され、

十分な技術を持った人が必要な人数、

そして、安全が保証されて状態で

必要なときにいるか?

をそれぞれチェックします。

設備の場合

設備は、所定の配置に、

十分な性能十分な工程能力を有した設備で十分な台数で、

そして、安全を保って、

必要なときにあるか?

をそれぞれチェックします。

ものの場合

対象がものの場合。

ものは、所定の位置に、

十分な品質の標準品が、必要な量

そして、もの・作業者が傷つくことなく、

必要なときにあるか?

をそれぞれチェックします。

方法の場合

対象が方法の場合。

方法は、同じ場所で、

十分に安定した量・質の技能が、

そして、もの・作業者が傷つくことなく、

的確なタイミングで遂行されているか?

をそれぞれチェックします。

場所の場合

対象が場所の場合。

所定の位置に、

十分な性質で十分な広さで

そして、もの・作業者の安全を阻害することなく、

的確なタイミングで遂行されているか?

をそれぞれチェックします。

情報の場合

対象が情報の場合。

情報は、所定の場所に、

十分な内容で

そして、もの・作業者の安全を阻害することなく、

的確なタイミングで遂行されているか?

をそれぞれチェックします。

5Sチェックリストの使い方を理解できたでしょうか?

次回は、5S活動が進むとどうなるか?

3S活動の評価方法、2S活動の評価方法について解説します。

※【参考文献】 独立行政法人中小企業基盤整備機構公式チャンネル、現場で学ぶ5S、YouTube、2011.

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