ラズベリーパイを中小企業経営に活かす方法 4 「ラズベリーパイの仕上げ 〜初めての起動〜」
第4回 ラズベリーパイの仕上げ 〜初めての起動〜
前回は「初心者キット」の開封から組み立てまでを解説しました。
今回は、入出力装置をつないで初めてラズパイを起動させます。
まずはコード接続
ラズパイ本体ボードに、SDカード、電源コード、キーボードとマウスのUSBコード、ディスプレイにつながるHDMIコードを接続します。
有線のキーボードやマウスは最近使っていないので、押入れの中をごそごそ探して、
古いPCセットから抜き取ってきました。接続する前にホコリをはたいてきれいにしましょう。
ディスプレイもしかり。
それらがない場合は、購入しなければならないので、ある程度の出費が必要です。
それぞれ全て新品で揃えると2万円ほど、なんとか探し出しましょう。
ちなみにディスプレイはHDMI端子がついていれば代替できます。
全部揃ったら接続開始。
本体ボードの接続口はやわなので、力まかせに突っ込もうとすると壊れそうです。
優しく接続してください。
コードの接続が終わったら、いよいよインストール開始です。
電源スイッチON
いよいよ、ラズパイの電源ケーブルのスイッチをON。
ラズベリーマークが出てくればOKです。
インストール開始
インストール画面の下部にある言語設定を日本語にして、「Raspbian」というOSをインストールします。
10分ほどでインストール完了。
ディスクトップ画面が表示されれば大成功。
これで、デスクトップのGUI(グラフィカルインターフェイス)が使えます。
いつものPCのようにマウスを使ってやりたいことを指令します。
ディスクトップにないメニューや指令は、直接コマンドを入力します。
Windows以前のMSーDOSのイメージ。最近の人は知らないかな。
コマンドを入力するには、ディスクトップの一番上の行にある「>ー」のタブをクリックすると入力画面になります。ターミナル画面と言います。
初期設定しましょう
GUIから初期設定しましょう。
どの項目もデフォルトのままでOK。
WiFiにも接続完了。
これらは少し時間がかかります。約1時間。
全て完了したら、おまじないのコマンドをターミナル画面から入力します。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo rpi-update
インストールしたパッケージを最新のデータに更新するコマンドらしい。
そして、日本語入力できるようにしておきましょう。次のコマンドをターミナルから入力。
$sudo apt-get install ibus-anthy
これで、初めにやっておきたい準備は完了。
ラズパイ、ディスプレイ、マウス、キーボードの構成でPCが完成です。
これで通常使っているMacやWindowsを同じ感じで使えます。
いろいろ試してみよう
インターネットで検索なんかもやってみましょう。
そのほかにも、ちょっとしたアプリケーションも初めから入っています。
いろいろ試してみましょう。
今日はここまで
次回のテーマ
普通のPCのように使うにはこれでいいのですが、
現場に持ち込んでデータ確認やディバイスの設定をするには
この環境を持ち込まなければならず、実用的ではありません。
できれば普段使いしているノートPCからリモートでラズパイを操作したいものです。
そこで、次回はPCからリモートするための設定を解説します。