ラズベリーパイを中小企業経営に活かす方法 1

第1回 中小企業経営者にとってのラズベリーパイとは?

そもそも、なぜラズベリーパイを知ったか?

私は今年から東京技術士会でIoTを普及させる研究グループに所属しています。

そこでは「映像で工場を見える化する」IoTシステムの普及活動をしています。

システムの特色は、①ラズベリーパイを使った小型動画カメラを複数台制御 ②24時間監視 ③動画の圧縮技術 ④クラウド使い放題 といった点です。

そのシステム制御(動画を撮って、最適化して、クラウドにアップする)はラズベリーパイという超小型パーソナルコンピューターがやっています。

手のひらに載るサイズ、安価(数千円)、ネットで簡単に買える、オープンソースで汎用性がある、動画だけでなく、いろいろなものに応用可能。魅力的な「大人のおもちゃ」に見えました。

早速 購入して遊んでみようということになりました。

そんなわけで、経営コンサルタントがラズベリーパイを使いこなせるようになるまでの奮闘記を書くことになりました。

書いている人はこんな人

このWEBサイトの管理人。

前職は建設技術者。理系とは言いながらITとは縁の薄かった技術者です。

現在は中小企業者を応援する、地域に密着した経営コンサルタントです。

製造業・建設業の「設備投資診断」、「省エネによる経営改善」、「IoT投資支援」を専門としています。

難しく考えず、おもちゃのつもりで遊びながら学ぼうと思っています。

経営コンサルタントがラズベリーパイを学ぶ理由?

経営コンサルタントの仕事は、中小企業の経営診断とそれに基づく経営改善支援です。

経営診断は事実に基づくのデーターの分析から答えを導き出します。

お客様の財務状況は、過去の財務諸表(バランスシート、損益計算書など)を分析して、どういう経営をしてきた、現在の経営状況は?将来性は?など過去のデータを分析して診断します。

一方、現場のオペレーションについては、目視観察やストップウォッチによる時間計測と企業の持ってる自社計測のデーターを基に分析します。かなりアナログな作業です。

ITが普及した現代、現場のデータ収集はもっとスマートにできるはずです。

経営コンサルタントにとって、ラズベリーパイは現場データ収集の有力な武器になると感じました。

何をどう計測してどう分析するか、自分でできるに越したことはありません。

そこで今回の企画になった訳です。

中小企業経営者にとってもラズベリーパイは経営の有力な武器になる

中小企業の場合、いまだ「感に頼る経営」が中心で「データーに基づく経営」は重視されていません。

したがって、現場状況の計測データーを収集している中小企業はとても少ないのが現状です。

自分でデータ取得できて、現場状況が数値で見えるようになることは、経営者にとっても次にどの手を打つか?大きな指標になるはずです。

ラズベリーパイの制御画面

ラズベリーパイはお小遣い程度で手に入る魔法の玉手箱みたいなものです。

中小企業経営者の皆さん。難しく考えず、ぜひ一緒に学んで「データに基づく経営」をできるようになりましょう。

次回は、そもそもラズベリーパイとは?について解説します。

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