事業再構築補助金の公募要領を読む (4)

今回がこのテーマの最終投稿になります。

2 将来の展望

ここでは、補助事業実施後の事業化についてまとめます。

市場については、マクロ市場と自社の市場を両方記載する。

出来るだけ客観的に、データを使って示す。

市場が減少傾向でも、自社の強みに絡めて、「だからこそ」といった体裁で記載する。

Ⅰ 本事業の成果の事業化見込み(計画期間○年)

簡潔に概要を記載する。次の項目にまとめる。

事業化時期

再構築事業売上規模

費用対効果(投資回収年)

顧客ターゲット

単価/客数

Ⅱ マクロ市場の動向

マクロから見た市場規模の推移を統計データから持ってきます。

市場の規模や将来性を客観的に示します。

Ⅲ ミクロ市場

まず、商圏の範囲を設定します。

次に、世帯数と世帯あたり年間消費額から商圏内の需要を算出する。

競合店を含む商圏内の店舗数から平均売上を算出し、先の優位性から割増を行い、売上目標の根拠とする。

ここでは。マーケット規模が明確であること、その有無を検証したこと、補助事業による成果が優位性持つことをアピールします。

後で記載する収益計画とリンクさせます。

Ⅳ 補助事業の成果の優位性

商圏における競合他社に対する優位性を分析します。

ここは先に記載しているので、そこを参照してもらいます。

ⅴ 補助事業の収益性 〜再構築事業の売上・利益計画〜

ここでは、再構築事業の売上を根拠数値とともに表でまとめます。

売上、原価、総利益で計画年分ほ収益計画を示します。

売上は客単価✖️客数を根拠とともに示します。

また、売上要件に適合することをここで示します。

売上高10%要件か売上高構成比要件に相当する数値を計算して示します。

Ⅵ 本事業の成果と課題

事業化にあたっての課題・リスクとその解決方法を表にまとめます。

事業継続力強化計画(BCP)に相当する内容をコンパクトにまとめます。

3 本事業で取得する主な資産

電子申請で入力する内容と同じです。

資産名称と取得予定額と実施場所を表にまとめます。

4 収益計画

1 本事業の実施体制

前掲しているのでそこを参照してもらいます。

Ⅱ 取組とスケジュール

補助事業完結後の再構築事業の具体的な行動や取組、そのスケジュールを記載します。

いわゆるアクションプランを示します。

最後の収益計画の根拠になります。

Ⅲ 資金調達計画

補助事業及び事業化計画における必要資金をどこからいくら調達するかを示します。

Ⅳ 収益計画

最後に、計画期間内の収益計画を細分化して、根拠に基づいて表現します。

また、費用対効果、付加価値額、生産性向上について数値でまとめます。

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