ラズベリーパイを中小企業経営に活かす方法 2 「ラズベリーパイの正体?」
第2回 ラズベリーパイの正体?
購入したラスベリーパイ初心者キットを開封する前に、ラズベリーパイとは何者か?簡単に解説します。
ラズベリーパイって、そもそもは、甘酸っぱい焼き菓子の名前です。
これからお付き合いが始まるこのお菓子もどきは、決して甘くない、攻略するには一筋縄ではいかない、ラズベリーパイという名前の教育用コンピューターです。
教育用と言いながら、大人が本気で取り組めば、すごいマシンに変貌する可能性のあるコンピューターです。
世界中で愛好家がおり、技術やソフト・ハードもオープンな世界で、いろいろな人がその活用に参加できる社会が出来上がっています。
略称でラズパイと呼ばれています。
まずは歴史
今から8年前、イギリスでコンピューター教育のために生まれたコンピューターです。ラズベリー財団が開発した物です。
バージョンアップが繰り返されて、最新バージョンはraspberry pi 4が発売されています。
私が購入したのは第3世代の「3b+」、最新より一つ前のバージョンですが、解説本がたくさん出ており、性能も安定しているようなので、このバージョンから始めます。
ラズパイの発売台数は2019年の資料で3000万台を超えたということ。一台5000円とすると15兆円市場、周辺装置を合わせるとその倍にはなっていると考えられます。
本体は基盤がむき出しのただのボード
本体はあのグリーンの基盤がむき出しで、CPUや各種の入出力口、WiFiアンテナなどが露出しています。
手のひらに乗る大きさ。最小限の構成なので基盤を守るケースさえオプションです。
内臓ハードディスクや外部記憶装置は搭載しない
これらの代わりがマイクロSDカードです。そこにOSも書き込まれメモリーとハードディスクがわりになっています。
OSはLinux
OSはLinux(リナックス)。ラズパイ専用に最適化されて Raspbian(ラズビアン)と呼ばれるOSです。
各自がこのOSをネットからSDカードにダウンロードして実装します。
初心者向けのキットでは、実装済みのSDカードから始めます。
コンピューターとして使うための最低限の構成は?
基本はパソコンなので、デスクトップ型のパソコンをイメージしてください。「本体+マウス+キーボード+ディスプレイ+WiFi環境」が基本構成です。
何ができるか?
パソコンでできることはなんでもできるでしょう。
音楽プレーヤ、携帯電話、カメラ、温度測定、ラジオ、・・・・なんでもあり。
私は、経営コンサルタントの商売道具として、いろいろなセンサーとつないでデーター測定とそのグラフ化、それらをクラウドに飛ばして、手元のPC(パソコン)にてデータ分析を目指しています。
次回は?
次回はいよいよ初心者キットを開封してコンピュータらしい姿にするまでを解説します。