農家訪問 長生フロンティアファーム

先日、千葉県一宮町の長生フロンティアファームを訪問して来ました。

長生フロンティアファームは法人格であり、農事組合法人として活動しています。若手農家5人でトマトのハウス栽培を行っています。

農地を保有して農業を営める法人はこの農事組合法人と会社のどちらかになります。

訪問したのはハウスのC棟を管理している理事の冨塚誠さんです。若手農家さんです。ビニールハウスでトマトを栽培しています。

ハウス天井は高く、越冬長段作で温度・湿度・CO2をトマト栽培に最適化コントロールできます。

ロックウールブロック

土は使わず、ロックウールの塊(上写真)に苗を植え付けます。収穫目標じゃ反収30tだそうです。

一つの苗から1年中収穫できます。そのため実をつける段数は30数段にもなります。段が増えると先端を横にずらすL字型の姿になって来ます。

土を扱わないため、ハウス内は非常にきれいです。室温も春先くらいの温度であり、実に快適な作業環境です。

苗は腰のあたりの高さ、苗は天井近くまで伸びます。摘果などの高所作業は専門の高所作業車を使います。

2015年夏に開業して今年4年目になりますが、試行錯誤の結果ようやく黒字化になったとのこと。新事業はなかなか難しいようです。

現在は桃太郎トマト限定で全量JAにおろしています。設備投資のためかなりの負債を抱えており返済はこの先15年かかるとのこと。

収益性を上げるためには、付加価値を高めて高価格で販路開拓をしたいところですが、現在は収穫量をいかに増やすかが課題とのこと。

ビニールハウス他の設備は相当にポテンシャルが高く、他のいろいろな挑戦ができそうですが、まずはトマトの量産化をクリアしてからになります。

将来、商品開発や販路を独自開拓する場合は、是非とも応援したくなる若手先進農家さんでした。

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