「四億年野菜」とは?

自然歩農法を実践している株式会社歩屋

我孫子市で自然農法を研究している

農業技術研究所 株式会社 代表取締役 横内猛さんの本社農場でお話を聞かせていただきました。

雑草だらけの畑

雑草の中の畝

左の写真が農場の状態です。夏野菜が終わり、黒いマルチ(ビニル)が畝の表面です。無農薬・無肥料の農場として土づくりを3年かけた状態です。畝間には雑草の猫じゃらし(エノコログサ)でいっぱいです。横内さん曰く、これが生えるといい土になった証拠だそうです。

畝の形状他で農法特許を取得されています。(日本初)特許は、金儲けや知財保護と言うよりは「健康な野菜を作れば肥料いらず」のこの農法を普及させるための広報目的だそうです。

無農薬・無肥料で野菜が育つ理由

横内さん曰く、その土地に生きる微生物が重要な働きをするそうです。排泄物の分解作用だけでなく、ミネラルやアミノ酸の合成作用も持ち合わせ、光合成だけで野菜が立派に育つそうです。

新聞記者から農業技術研究者へ

元新聞記者の横内さんは、農業についてはずぶの素人から10年掛けて、無農薬・無肥料で健康な野菜が育つ農法を確立することに奮戦してきたそうです。

仮説を元に理論を組み立て、実践で証明する繰り返し。アブラナ科の根菜や小松菜・水菜、スイカ、かぼちゃ、ナス・キュウリなどの夏野菜は実証済み。慣行農法以上の収穫量を上げています。

肥料なしで草ぼうぼうの畑で、周りの畑より大きい立派な作物が育つと、なぜか畑を貸している地主さんが口をきいてくれなくなるそうです。

確かに本職の農家さんにしては、自分の存在価値を否定されたような気になるようです。

今後の夢

大きさが揃って見栄えのするスーパーの野菜とは競争しない。健康を大切にする人に届けたいが希望だそうです。

実際に、横内さんの野菜を食べているお孫さんは病気知らずだそうです。野菜の成分分析の結果、野菜の抗酸化力は抜群の成績が出ているそうです。

四億年野菜の意味

この野菜のブランド名は「四億年野菜」と呼ぶそうです。四億年前の太古の時代、シダの大森林のなか、魚・昆虫・両生類の誕生した時代から、植物は光合成だけで繁栄してきました。その仕組みを解明して現代野菜農業に反映させたいとの思いです。

シェア農業

農法普及のために来年は新しい事業を推進する予定だそうです。ちまたで売られている食品に、遺伝子組み換え品種に疑問を持つ人が自らの手で安心な食べ物を得る。その手段として家庭菜園よりもっと手軽に安心野菜を得る「シェア農業」、横内さんの農園に出資してもらい、農園管理は任せて、見返りとして収穫の配当を得る。そんなビジネスモデルだそうです。詳しくは横内さんのwebサイトでの発信をお待ちください。

安心な食環境を目指して

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