青春18きっぷ 2019冬(1)伊香保温泉 露天風呂と上州空っ風 

今年も青春18きっぷの季節がやってきました。冬の使用は初めて、やはり冬は温泉です。まず、1枚目は上州の名湯 伊香保の露天風呂へ行ってきました。(2019年12月12日)

こんな感じで回りました

出発 千葉駅から渋川駅へ

早朝、千葉駅を5時30分に出て、上野、高崎、新前橋と乗り継いで渋川駅へ。今夏はこの先、吾妻線沿線の温泉めぐりを楽しんだ地域です。今回は、渋川駅下車してバスで伊香保温泉へ向かいます。(9時10分着)

バスで伊香保温泉へ

渋川駅からバスで伊香保温泉へ、バス会社はいくつかあり、伊香保へも何社か行路を持っているようです。関越交通のフリー乗車券が安いので、これ(上の写真)を利用しました。

関越交通のバス停は見つかったのですが、駅付近でチケット売り場がない。バスが入ってきたのでとりあえず乗車。車内案内で「降車時に運転手さんから買う」とのアナウンスあり。一安心。十数箇所の観光名所の割引券付き。目的の露天風呂割引もあり。結構お得です。ただ、バス本数が少ないので、バスは往復だけでしか使えない感じです。

伊香保温泉で一番有名な石段入り口で下車。帰りの時間をチェック。1時間に一本ていう感じ。13時か14時くらいと目星をつけて、散策開始。(10時)

石段から伊香保ロープーウエー駅へ

とりあえず、石段を登ります。平日の木曜10時、相変わらず観光地にはインバウンド観光客がたくさん訪れています。紅葉はおしまいでした。天気が良くて眩しい。

石段から望む上州の山々
関所跡

すぐのところに、伊香保関所跡。葵の御紋と鎧甲冑などが展示されています。徳川時代の遺構でした。

御堂と黄色いアヒル。(上の写真)何だと思いますか?

お風呂に浮かべるアヒルちゃん人形で飾られた御堂?実はゴミ集積場でした。扉の奥にゴミ袋を置いて見えないように。観光地ならではの工夫、お見事。

階段両側のお店。昭和レトロの姿を残しています。ただ、木曜は休日のお店が多く、やや閑散としています。

石段街から左に外れて、イカホロープーウエーへ向かいます。

ロープーウエーで森林公園展望台へ

16人乗りのロープーウエー15分おきに運転しており、使い勝手はOK。

展望台からの眺めは最高。谷川岳、白根山、赤城山などが一望できます。

バス経路の途中「伊香保リンク」と記したのぼりが気になっていました。「リンク」というと「ネットにリンク」web 系の観光案内システムかな?と思っていました。

そうか、スケートリンクの「リンク」でした。ロープーウェイ山頂駅脇に天然氷の本格的な屋外スケートリンク=伊香保リンクが現れました。

伊香保神社から伊香保露天風呂へ

伊香保神社

石段を登り切ると伊香保神社が現れます。この石段は芸者さんの客引きの場所ではなく、神社の石段だったのか。

伊香保神社は、温泉の鎮守、医療の神 少彦名(すくなひこ)を祀っているようです。

神社を通り抜け、さらに坂道を登ります。河鹿橋が見えてきました。「かじか」と読みます。カジカカエルのかじかです。

ちょっと行くと、飲泉所があります。コップが備えてあり、温泉水を飲めます。かなり鉄臭く、特別な効用があれば別ですが、スルーします。

伊香保温泉露天風呂に到着

露天風呂玄関

ここは、公衆浴場の露天風呂、大人450円ととてもリーズナブル。さらに1日パスの割引があり250円で利用できます。

http://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou/ikahoonsen/ikahoonsen/p000219.html

中は男女別、男湯は浴槽が二つに別れ、熱湯とぬる湯を楽しめます。熱湯は源泉掛け流し。効能は子宝に恵まれる、婦人病に効くとのこと。

脱衣場は浴槽脇にあり、備え付けのロッカーに仕舞います。

冬場のぬる湯はもう極楽そのもの、いつまでも浸かっていれます。結局30分ほどのんびりして上がりました。体の芯までホッカホッカになります。

源泉

この温泉が発見されて場所が、露天風呂の脇にあります。明治期に招聘された医師ベルツ博士によって温泉医学が発展したそうで、伊香保が温泉療養の第一号だそうです。

温泉脇の冬景色

ホッカホッカの体で帰路へ。紅葉はすっかり終わり冬景色へ変わりました。

温泉まんじゅうはここで生まれた

伊香保神社下に温泉まんじゅうで有名な勝月堂さんがあります。蒸したての温泉まんじゅうをいただきました。ばら売り一個100円。自然な甘さのあんこにもちもちの皮、美味しい。

温泉街をぶらり

徳冨蘆花記念文学館

石段のバス停の向かいに徳冨蘆花記念文学館があります。ここも割引チケットがあったので寄ってみました。

徳冨蘆花は明治期の文学者、作家。教科書でしか知らない明治期の小説家だそうです。キリスト教、トルストイ、不如帰(ほととぎす)、共産農民、同志社、新島襄の姪、といったキーワードの文豪。

伊香保温泉との関わりは、ここの自然と温泉を愛し、たびたび訪れていたとのこと。

温泉街を下っていくと、旧伊香保駅が電車と共に保存されています。

昭和31年まで、路面電車として渋川ー伊香保間を走っていたとのこと。急勾配なのでスイッチバックを繰り返しながらジグザクと運行していたようです。

14時、伊香保温泉滞在時間4時間、ここを最後に帰路のバスに乗車しました。やっぱり冬は温泉が最高。

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