士業のできる被災者支援を考える。
台風15号で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。
昨日、「台風15号からの復旧復興を支援する皆さんへ贈る:被災者支援制度の全て」と題する研修を千葉県弁護士会館にて受けてきました。
千葉県の士業ネットワーク「災害対策士業連絡会」の一員として勉強してきました。
静岡県弁護士会の永野海先生のご講演でした。
住む家を失った被災者の方の生活再建をテーマに、数ある支援策の金から、どのタイミングでどの支援策を使えば、希望ある未来にたどり着けるか?カード型のツールを使ってワークショップ形式で議論しました。
仕方ないことですが、被災地では情報が少なく、目前の惨状の中、被災者も行政職員もどの順番で何をどうしたら良いか、右往左往するばかりが実態です。
士業としては、相談者の利益を最優先しながら話を傾聴して、相談者に最適な将来像を定め、どの支援策をどのタイミングで使えば最短でその目標にたどり着けるかを提案することが求められます。
経営支援でも言えることですが、まずは成りたい将来像(目的地)を描くことが再建の要です。情報がないまま、目の前の支援策に飛びついたため、再建に失敗する事例を聞き、その通りと感じました。
ワークショップで使った「被災者再建カード」、非常によくできたツールです。永野先生のウェブサイトに公開されていますから、被災者の方も支援される士業の方も、明るい未来を描くために、ご一読を。